2011年3月6日日曜日

そばにほんのひとかけら

そばにほんのひとかけら

星の粒がひかっている


気配を放つ

気配をなくす

まばたきをしているかのように


名のない小さなしみ

空の青にとけた


旅をつづける雲

かたちをかえて消えた


音符を箱につめて

手紙をかくよ


気配と祈りは似ている


透きとおったところへ手をのばす

指のさきはなぜ5つに分かれているの


月光の散歩

地球という星の旅人


まばたきをしているうちに

その命は終わりを迎える


残された骨は美しい

そのことが救いだ、と思う

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