おとをかなでてくれるゆびを
かぜがけんばんをなぜても
めろでぃーはきこえてこない
みるくのなかにおちたひとつぶのなみだのように
ゆびはどこかへきえてしまった
あおいはねのおんぷは
つきよのくさはらにうもれてみつからない
なないろのたてがみをなびかせたうまのひづめのおとは
ずいぶんとおくへいってしまった
えのなかにさがしにいったたびびとは
ひとびとのきおくのなかでいきつづける
ひざしのやけついたみちは
ちからをたくわえている
がくふがもうすぐやってくる
じゅうたんのうえであしぶみをするこどものようにゆっくりと
すべてのおとにはなまえがあるんだ
ほんとうのなまえをきみはしっているの?
ゆびはほおづえをついてかんがえている
とたたとたたとりずむをとって
おかのうえのぴあのは
こほんとせきばらいをする
おんがくかいがはじまる
あたりはしんとみみをすましている
ぴあのとゆびはめをあわせる
くさはらはいっせいにおんぷをそらにとばして
めをとじる
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