2011年3月8日火曜日

ぴあのとゆび

ぴあのはまっている
おとをかなでてくれるゆびを

かぜがけんばんをなぜても
めろでぃーはきこえてこない

みるくのなかにおちたひとつぶのなみだのように
ゆびはどこかへきえてしまった

あおいはねのおんぷは
つきよのくさはらにうもれてみつからない

なないろのたてがみをなびかせたうまのひづめのおとは
ずいぶんとおくへいってしまった

えのなかにさがしにいったたびびとは
ひとびとのきおくのなかでいきつづける

ひざしのやけついたみちは
ちからをたくわえている

がくふがもうすぐやってくる
じゅうたんのうえであしぶみをするこどものようにゆっくりと

すべてのおとにはなまえがあるんだ
ほんとうのなまえをきみはしっているの?

ゆびはほおづえをついてかんがえている
とたたとたたとりずむをとって

おかのうえのぴあのは
こほんとせきばらいをする

おんがくかいがはじまる
あたりはしんとみみをすましている

ぴあのとゆびはめをあわせる

くさはらはいっせいにおんぷをそらにとばして

めをとじる

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